TrojanSpy.Win64.LUMMAC.B.go
Trojan:Win32/LummaStealer.MWW!MTB (MICROSOFT)
Windows
- マルウェアタイプ: スパイウェア/情報窃取型
- 破壊活動の有無: なし
- 暗号化:
- 感染報告の有無: はい
概要
トレンドマイクロは、このスパイウェアをNoteworthy（要注意）に分類しました。
スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
スパイウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。
ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。
詳細
侵入方法
スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
インストール
スパイウェアは、以下のファイルを作成します。
- %Public%\Libraries\{random}.scif → original content of BitLockerToGo.exe
- %Public%\Libraries\{random}.scif → malicious executable code of LUMMAC, deleted afterwards
(註：%Public%フォルダは、すべてのユーザ共通のファイルまたはフォルダのリポジトリとして機能するフォルダです。Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\Users\Public" です。)
バックドア活動
スパイウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。
- {BLOCKED}acutwo.shop
- {BLOCKED}gowp.shop
- {BLOCKED}wko.shop
- {BLOCKED}nykwo.shop
- {BLOCKED}orsedpo.shop
- {BLOCKED}onnopp.shop
- {BLOCKED}rsdo.shop
- {BLOCKED}itttyps.shop
- {BLOCKED}llppwo.shop
- {BLOCKED}ommunity.com
その他
スパイウェアは、以下を実行します。
- It copies the original content of the legitimate file BitLockerToGo.exe to %Public%\Libraries\{random}.scif.
- It injects its malicious executable code in the legitimate file BitLockerToGo.exe.
- It steals information from the following:
- Cryptocurrency:
- Electrum
- Ethereum
- Exodus
- Ledger Live
- Atomic
- Coinomi
- Authy Desktop
- Bitcoin
- Binance
- FTP and Remote Desktop Clients:
- AnyDesk
- FileZilla
- Messaging Applications:
- Telegram
- Web Browsers:
- Brave
- Epic Privacy
- Vivaldi
- 360 Browser
- CocCoc
- Email Client:
- PMAIL
- Mailbird
- eM Client
- Filenames:
- seed.txt
- pass.txt
- ledger.txt
- trezor.txt
- metamask.txt
- bitcoin.txt
- words
- wallet.txt
- *.txt
- Cryptocurrency:
(註：%Public%フォルダは、すべてのユーザ共通のファイルまたはフォルダのリポジトリとして機能するフォルダです。Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\Users\Public" です。)
ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。
<補足>
インストール
スパイウェアは、以下のファイルを作成します。
- %Public%\Libraries\{ランダム}.scif → BitLockerToGo.exeのオリジナルコンテンツ
- %Public%\Libraries\{ランダム}.scif → LUMMACの不正な実行可能コード、後に削除される
その他
スパイウェアは、以下を実行します。
- 正規ファイル「BitLockerToGo.exe」のオリジナルコンテンツを%Public%\Libraries\{ランダム}.scifにコピーします。
- 正規ファイル「BitLockerToGo.exe」に不正な実行可能コードを注入します。
- 以下から情報を収集します。
- 暗号資産（仮想通貨）：
- Electrum
- Ethereum
- Exodus
- Ledger Live
- Atomic
- Coinomi
- Authy Desktop
- Bitcoin
- Binance
- FTP およびリモートデスクトップクライアント：
- AnyDesk
- FileZilla
- メッセージングアプリケーション
- Telegram
- Webブラウザ：
- Brave
- Epic Privacy
- Vivaldi
- 360 Browser
- CocCoc
- 電子メールクライアント：
- PMAIL
- Mailbird
- eM Client
- ファイル名：
- seed.txt
- pass.txt
- ledger.txt
- trezor.txt
- metamask.txt
- bitcoin.txt
- words
- wallet.txt
- *.txt
対応方法
対応検索エンジン: 9.800初回 VSAPI パターンバージョン 19.456.05初回 VSAPI パターンリリース日 2024年7月9日VSAPI OPR パターンバージョン 19.457.00VSAPI OPR パターンリリース日 2024年7月10日手順 1
トレンドマイクロの機械学習型検索は、マルウェアの存在を示す兆候が確認された時点で検出し、マルウェアが実行される前にブロックします。機械学習型検索が有効になっている場合、弊社のウイルス対策製品はこのマルウェアを以下の機械学習型検出名として検出します。
- Troj.Win32.TRX.XXPE50FFF083
手順 2
Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、および Windows 10 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 3
このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム（OS）の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル／フォルダ／レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。
手順 4
以下のファイルを検索し削除します。
[ 詳細 ]コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。- %Public%\Libraries\{random}.scif
手順 5
最新のバージョン（エンジン、パターンファイル）を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TrojanSpy.Win64.LUMMAC.B.go」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
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