
Trojan.Win32.SEPOS.A
Malware.Win32.AVEvader (IKARUS)
Windows

- マルウェアタイプ: トロイの木馬型
- 破壊活動の有無: なし
- 暗号化: はい
- 感染報告の有無: はい
概要
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。
マルウェアは、バックドア活動の機能を備えていません。
ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。
詳細
侵入方法
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
インストール
マルウェアは、以下のコンポーネントファイルを作成します。
- %User Temp%\{Random characters}.TMP\Verita.png (script used to create component files)
- %User Temp%\{Random characters}.TMP\Chi.png (malicious AutoIt3 script) → renamed to J
- %User Temp%\{Random characters}.TMP\Detto.png (encrypted payload to be loaded)
- %User Temp%\{Random characters}.TMP\Era.png → contains Scotendosi.exe.com
- %User Temp%\{Random characters}.TMP\Scotendosi.exe.com → used to execute AutoIt3 scripts
- %User Temp%\{Random Characters}.vbs → script used for IP logging
マルウェアは、以下のプロセスを追加します。
- dllhost.exe
- cmd /c cmd < Verita.png
- findstr /V /R "^cjfrXtCHDtyoCzLMuzRXpbumzTgxzzLlANEkKqdstKzKAbenGwaDZjkXyQJtPohlzUHPPAeyemSmtvYWRPOawikgBGyTsjCVvpsFPhJyYjBmz$" Era.png
- Scotendosi.exe.com J
- ping localhost -n 30
マルウェアは、以下のフォルダを作成します。
- %ProgramData%\Posse
(註:%ProgramData%フォルダは、マルチユーザーシステムにおいて任意のユーザがプログラムに変更を加えることができるプログラムファイルフォルダのバージョンです。これには、すべてのユーザのアプリケーションデータが含まれます。Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\ProgramData" です。Windows Server 2003(32-bit)、2000(32-bit)、XPの場合、通常 "C:\Documents and Settings\All Users" です。 )
他のシステム変更
マルウェアは、インストールの過程で、以下のレジストリ値を追加します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\RunOnce → to delete component files
wextract_cleanup0 = rundll32.exe %System%\advpack.dll,DelNodeRunDLL32 "%User Temp%\{Random characters}.TMP\"
感染活動
マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。
バックドア活動
マルウェアは、バックドア活動の機能を備えていません。
ルートキット機能
マルウェアは、ルートキット機能を備えていません。
ダウンロード活動
マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正なファイルをダウンロードして実行します。
- https://{BLOCKED}o.co/21dTi3
- → If Country Code is any of the following:
- CL
- FR
- US
- CY
- FI
- HR
- HU
- RO
- PL
- IT
- PT
- ES
- CA
- DK
- AT
- NL
- AU
- AR
- NP
- SE
- BE
- NZ
- SK
- GR
- BG
- NO
- GE
- → If Country Code is any of the following:
- http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.43.188/carlosi345679/sdfg5433456787654.exe
- → If Country Code is "US"
マルウェアは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。
- %User Temp%\oihgrodpcgme.exe
- %User Temp%\dqjwakfmqppo.exe
(註:%User Temp%フォルダは、現在ログオンしているユーザの一時フォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)
ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。
その他
マルウェアは、以下のいずれかのファイルが存在している場合、自身を終了します。
- %User Profile%\Desktop\report.doc
- C:\aaa_TouchMeNot_.txt
- folders:
- %ProgramData%\AVG
- %ProgramData%\AVAST Software
- %ProgramData%\Posse
(註:%User Profile%フォルダは、現在ログオンしているユーザのプロファイルフォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>" です。. %ProgramData%フォルダは、マルチユーザーシステムにおいて任意のユーザがプログラムに変更を加えることができるプログラムファイルフォルダのバージョンです。これには、すべてのユーザのアプリケーションデータが含まれます。Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\ProgramData" です。Windows Server 2003(32-bit)、2000(32-bit)、XPの場合、通常 "C:\Documents and Settings\All Users" です。 )
マルウェアは、以下のいずれかのコンピュータ名が感染コンピュータで確認される場合、自身を終了します。
- DESKTOP-QO5QU33
- tz
- NfZtFbPfH
- ELICZ
マルウェアは、脆弱性を利用した感染活動を行いません。
マルウェアは、以下のURLに接続し、国コードを取得します。
- http://{BLOCKED}i.com/json → %User Temp%%{ランダムな16進数}.tmp として保存されます。
マルウェアは、以下の URL に接続し、接続コンピュータの IP アドレスを取得します。
- https://{BLOCKED}er.org/1mBRf7
マルウェアは、以下の追加条件に基づいて、自身を終了させます。
- プロセッサ数が 1の場合
- 実際の物理メモリ容量が2GB未満の場合
マルウェアは、以下のファイルを削除して、コンピュータから痕跡を消します。
- %User Temp% %{ランダムな文字}.TMP
<補足>
インストール
マルウェアは、以下のコンポーネントファイルを作成します。
- %User Temp%\{ランダムな文-*字}.TMP\Verita.png (コンポーネントファイルを作成するためのスクリプト)
- %User Temp%\{ランダムな文字}.TMP\Chi.png (不正なAutoIt3 スクリプト) → Jに改称される
- %User Temp%\{ランダムな文字}.TMP\Detto.png (ロードされる暗号化されたペイロード)
- %User Temp%\{ランダムな文字}.TMP\Era.png → Scotendosi.exe.comが含まれる
- %User Temp%\{ランダムな文字}.TMP\Scotendosi.exe.com → AutoIt3スクリプトの実行に使用される
- %User Temp%\{ランダムな文字}.vbs → script used for IPロギングに使用されるスクリプト
ダウンロード活動
マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正なファイルをダウンロードして実行します。
- https://{BLOCKED}o.co/21dTi3
→ 国コードが以下のいずれかの場合。
- CL FR US CY FI HR HU RO PL IT PT ES CA DK AT NL AU AR NP SE BE NZ SK GR BG NO GE
-
http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.43.188/carlosi345679/sdfg5433456787654.exe
- → 国コードが "US"の場合。
対応方法
手順 1
Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、および Windows 10 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。
手順 3
このレジストリ値を削除します。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\RunOnce
- wextract_cleanup0 = rundll32.exe %System%\advpack.dll,DelNodeRunDLL32 "%User Temp%\{Random characters}.TMP\"
- wextract_cleanup0 = rundll32.exe %System%\advpack.dll,DelNodeRunDLL32 "%User Temp%\{Random characters}.TMP\"
手順 4
以下のファイルを検索し削除します。
- %User Temp%\{Random characters}.TMP\Verita.png
- %User Temp%\{Random characters}.TMP\Chi.png
- %User Temp%\{Random characters}.TMP\J
- %User Temp%\{Random characters}.TMP\Detto.png
- %User Temp%\{Random characters}.TMP\Era.png
- %User Temp%\{Random characters}.TMP\Scotendosi.exe.com
- %User Temp%\{Random Characters}.vbs
- %User Temp%\{Random Hex}.tmp
- %User Temp%\oihgrodpcgme.exe
- %User Temp%\dqjwakfmqppo.exe
手順 5
以下のフォルダを検索し削除します。
- %User Temp%\{Random characters}.TMP
- %ProgramData%\Posse
手順 6
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「Trojan.Win32.SEPOS.A」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
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