Trend Micro Security

Ransom.Win64.RUSTYLOCKER.THLAHBE

2026年1月20日
 解析者: Paolo Ronniel Labrador   

 別名:

Ransom:Win64/Lockbox.CI!MTB (MICROSOFT)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: 身代金要求型不正プログラム(ランサムウェア)
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

身代金要求文書のファイルを作成します。 以下のファイル拡張子を持つファイルは暗号化しません。


  詳細

ファイルサイズ 1,950,208 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2025年12月17日
ペイロード ファイルの作成, サービスの無効, 情報収集, プロセスの強制終了

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のフォルダを追加します。

  • %Application Data%\lockbox\

(註:%Application Data%フォルダは、現在ログオンしているユーザのアプリケーションデータフォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data" です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。)

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %Application Data%\lockbox\lockbox_icon.ico
  • {malware path}\ransom_note_exec.exe → displays the ransomnote

(註:%Application Data%フォルダは、現在ログオンしているユーザのアプリケーションデータフォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data" です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。)

マルウェアは、以下のプロセスを追加します。

  • schtasks /Create /SC MINUTE /MO 1 /TN RustRansomNoteTask /TR "{malware path}\ransom_note_exec.exe" /F
  • vssadmin delete shadows /all /quiet

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CLASSES_ROOT\.lockbox
(Default) = lockboxfile

HKEY_CLASSES_ROOT\lockboxfile
(Default) = Lockbox File

HKEY_CLASSES_ROOT\lockboxfile\DefaultIcon
(Default) = %User Profile%\lockbox\lockbox_icon.ico

HKEY_CLASSES_ROOT\lockboxfile\shell\
open\command
(Default) = notepad.exe "%1"

プロセスの終了

マルウェアは、感染コンピュータ上で確認した以下のサービスを終了します。

  • vss
  • sql
  • svc$
  • memtas
  • mepocs
  • msexchange
  • sophos
  • veeam
  • backup
  • GxVss
  • GxBlr
  • GxFWD
  • GxCVD
  • GxCIMgr

マルウェアは、感染コンピュータ上で以下のプロセスが常駐されていることを確認した場合、そのプロセスを終了します。

  • sql
  • oracle
  • ocssd
  • dbsnmp
  • synctime
  • agntsvc
  • isqlplussvc
  • xfssvccon
  • mydesktopservice
  • ocautoupds
  • encsvc
  • firefox
  • tbirdconfig
  • mydesktopqos
  • ocomm
  • dbeng50
  • sqbcoreservice
  • excel
  • infopath
  • msaccess
  • mspub
  • onenote
  • outlook
  • powerpnt
  • steam
  • thebat
  • thunderbird
  • visio
  • winword
  • wordpad
  • notepad

情報漏えい

マルウェアは、以下の情報を収集します。

  • Computer name
  • BIOS info
  • Running processes
  • Debugger status
  • Admin privileges

その他

マルウェアは、以下を実行します。

  • It checks the following registries:
    • HKEY_LOCAL_MACHINE\HARDWARE\DESCRIPTION\System\BIOS\SystemManufacturer
    • HKEY_LOCAL_MACHINE\HARDWARE\DESCRIPTION\System\BIOS\SystemProductName
      • It terminates itself if the values of registries entries above contain:
        • VBOX
        • QEMU
        • XEN
  • It terminates itself if the computer name contains the following:
    • sandbox
    • cuckoo
    • analysis
    • malware
  • It terminates itself if any process containing the following exists:
    • wireshark
    • procmon
    • x64dbg
    • x32dbg
    • ollydbg
    • ida64
    • ghidra
    • fiddler
  • It encrypts files depending on their filesize:
    • < 200MB: Full file encryption
    • >= 200MB: 200MB Block at a time encryption (block-based)
  • It adds the following scheduled task:
    • Name: RustRansomNoteTask
    • Trigger: Runs every 1 minute
    • Action: Executes {malware path}\ransom_note_exec.exe

マルウェアは、以下のパラメータを受け取ります。

  • --pass [password] → Required encryption password or key
  • --folder [path] → Encrypt all files in a specific folder
  • --file [path] → Encrypt a single specific file

ランサムウェアの不正活動

マルウェアは、ファイル名に以下の文字列を含むファイルの暗号化はしません。

  • autorun.inf
  • boot.ini
  • bootfont.bin
  • bootsect.bak
  • desktop.ini
  • iconcache.db
  • ntldr
  • ntuser.dat
  • ntuser.dat.log
  • ntuser.ini
  • thumbs.db

マルウェアは、以下のフォルダ内で確認されたファイルの暗号化はしません。

  • $recycle.bin
  • config.msi
  • $windows.~bt
  • $windows.~ws
  • windows
  • appdata
  • application data
  • boot
  • google
  • mozilla
  • program files
  • program files (x86)
  • programdata
  • system volume information
  • tor browser
  • windows.old
  • intel
  • msocache
  • perflogs
  • x64dbg
  • public
  • all users
  • default

マルウェアは、暗号化されたファイルのファイル名に以下の拡張子を追加します。

  • .lockbox

マルウェアが作成する以下のファイルは、脅迫状です。

  • {encrypted path}\README_FOR_DECRYPT.txt

以下のファイル拡張子を持つファイルについては暗号化しません:

  • 386
  • adv
  • ani
  • bat
  • bin
  • cab
  • cmd
  • com
  • cpl
  • cur
  • dll
  • drv
  • exe
  • hlp
  • icl
  • icns
  • ico
  • ics
  • idx
  • ldf
  • lnk
  • mod
  • mpa
  • msc
  • msp
  • nls
  • ocx
  • prf
  • ps1
  • rom
  • rtp
  • scr
  • shs
  • spl
  • sys
  • wpx
  • lock
  • key
  • hta
  • msi
  • pdb
  • deskthemepack
  • diagcab
  • diagcfg
  • diagpkg
  • msstyles
  • msu
  • nomedia
  • theme
  • themepack


  対応方法

対応検索エンジン: 9.800
初回 VSAPI パターンバージョン 20.650.05
初回 VSAPI パターンリリース日 2025年12月18日
VSAPI OPR パターンバージョン 20.651.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2025年12月19日

手順 1

トレンドマイクロの機械学習型検索は、マルウェアの存在を示す兆候が確認された時点で検出し、マルウェアが実行される前にブロックします。機械学習型検索が有効になっている場合、弊社のウイルス対策製品はこのマルウェアを以下の機械学習型検出名として検出します。

    Troj.Win32.TRX.XXPE50FFF100

手順 2

Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、および Windows 10 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 3

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 4

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 5

セーフモード時のスケジュールタスクの削除方法

  1. セーフモードのまま、以下の{タスク名}-{実行するタスク}のリストを使用し、以下のステップで確認する必要があります。
    Task Name: RustRansomNoteTask
    Task to be run: {malware path}\ransom_note_exec.exe
  2. Windows 7 および Server 2008 (R2) をご使用の場合は、[スタート] > [コンピューター] をクリックします。
    • Windows 8、8.1、10、Server 2012をご使用の場合は、画面左下で右クリックし、「ファイルエクスプローラ」をクリックします。
  3. PCの検索欄に、次のように入力します。
    • System%\Tasks\{タスク名}
  4. ファイルを選択し、SHIFT+DELETEキーを押して削除します。
  5. レジストリエディタを開き、以下を実行してください。
    • Windows 7およびServer 2008(R2)をご使用の場合は、[スタート]ボタンをクリックし、[検索]入力フィールドに「regedit」と入力し、Enterキーを押します。
    • Windows 8、8.1、10、およびServer 2012(R2)をご使用の場合は、画面の左下隅を右クリックし、[実行]をクリックして、テキストボックスに「regedit」と入力します。
  6. レジストリエディタウィンドウの左パネルで、以下をダブルクリックします。
    • HKEY_LOCAL_MACHINE>SOFTWARE>Microsoft>Windows NT>CurrentVersion>Schedule>TaskCache>Tree>{タスク名}
  7. 作成されたエントリを探し、レジストリ値のデータをメモする。
    • ID={タスクデータ}
  8. データを記録した後、レジストリキーを削除します。
    • HKEY_LOCAL_MACHINE>SOFTWARE>Microsoft>Windows NT>CurrentVersion>Schedule>TaskCache>Tree>{タスク名}
  9. レジストリエディタウィンドウの左パネルで、以下をダブルクリックします。
    • HKEY_LOCAL_MACHINE>SOFTWARE>Microsoft>Windows NT>CurrentVersion>Schedule>TaskCache>Tasks
  10. 左側のパネルで、手順6で配置したTask Dataと同じ名前のレジストリキーを探して削除します。
    • ={タスクデータ}
  11. レジストリエディタを閉じます。

手順 6

以下のレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • HKEY_CLASSES_ROOT\.lockbox
  • HKEY_CLASSES_ROOT\lockboxfile

手順 7

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • {encrypted path}\README_FOR_DECRYPT.txt
  • %Application Data%\lockbox\lockbox_icon.ico
  • {malware path}\ransom_note_exec.exe

手順 8

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
註:このフォルダは、隠しフォルダとして設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。 %Application Data%\lockbox\

手順 9

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「Ransom.Win64.RUSTYLOCKER.THLAHBE」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 10

暗号化されたファイルをバックアップから復元します。


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