Trend Micro Security

Ransom.Win32.CONTI.YAAI-A

2020年10月9日
 解析者: Clive Fuentebella   

 別名:

HEUR:Trojan-Ransom.Win32.Gen.gen (KASPERSKY)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: 身代金要求型不正プログラム(ランサムウェア)
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成, インターネットからのダウンロード

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

身代金要求文書のファイルを作成します。


  詳細

ファイルサイズ 519,680 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2020年9月18日
ペイロード メッセージボックスの表示, ファイルの暗号化

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下として自身のコピーを作成し、実行します。

  • %AppDataLocal%\Microsoft\Windows\Temporary Internet Files\պԴպեԵղԸԴԶԽՈԻՖՑԾիքցիֆուպԼՆԹԿԱփԾոքգԽղԻՖՑԾՊՃճվԷՉՃԲէւպհվՒՉլնբԷՉԿԲրջպճ\պԴպեԵղԸԴԶԽՈԻՖՑԾիքցիֆուպԼՆԹԿԱփԾոքգԽղԻՖՑԾՊՃճվԷՉՃԲէւպհվՒՉլնբԷՉԿԲրջպճ.exe (if MsMpEng.exe runs on the system)

(註:%AppDataLocal%フォルダは、ローカルアプリケーションデータフォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data" です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local" です。)

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %System Root%\CONTI_LOG.txt (if parameter has -log)

(註:%System Root%フォルダは、オペレーティングシステム(OS)が存在する場所で、いずれのOSでも通常、 "C:" です。.)

マルウェアは、以下のプロセスを追加します。

  • %AppDataLocal%\Microsoft\Windows\Temporary Internet Files\պԴպեԵղԸԴԶԽՈԻՖՑԾիքցիֆուպԼՆԹԿԱփԾոքգԽղԻՖՑԾՊՃճվԷՉՃԲէւպհվՒՉլնբԷՉԿԲրջպճ\պԴպեԵղԸԴԶԽՈԻՖՑԾիքցիֆուպԼՆԹԿԱփԾոքգԽղԻՖՑԾՊՃճվԷՉՃԲէւպհվՒՉլնբԷՉԿԲրջպճ.exe (if MsMpEng.exe runs on the system)

(註:%AppDataLocal%フォルダは、ローカルアプリケーションデータフォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data" です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local" です。)

マルウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • {Random characters}

その他

マルウェアは、以下のパラメータを受け取ります。

  • -h - Specify file for IP list to focus on network shares
  • -log - Log output to %System Root%\CONTI_LOG.txt

(註:%System Root%フォルダは、オペレーティングシステム(OS)が存在する場所で、いずれのOSでも通常、 "C:" です。.)

ランサムウェアの不正活動

マルウェアは、暗号化されたファイルのファイル名に以下の拡張子を追加します。

  • .EBEAR

マルウェアが作成する以下のファイルは、脅迫状です。

  • {Encrypted folder}\R3ADM3.txt


  対応方法

対応検索エンジン: 9.800
初回 VSAPI パターンバージョン 16.240.07
初回 VSAPI パターンリリース日 2020年9月21日
VSAPI OPR パターンバージョン 16.241.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2020年9月22日

手順 1

トレンドマイクロの機械学習型検索は、マルウェアの存在を示す兆候が確認された時点で検出し、マルウェアが実行される前にブロックします。機械学習型検索が有効になっている場合、弊社のウイルス対策製品はこのマルウェアを以下の機械学習型検出名として検出します。

    • Troj.Win32.TRX.XXPE50FFF037

手順 2

Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、および Windows 10 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 3

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %AppDataLocal%\Microsoft\Windows\Temporary Internet Files\պԴպեԵղԸԴԶԽՈԻՖՑԾիքցիֆուպԼՆԹԿԱփԾոքգԽղԻՖՑԾՊՃճվԷՉՃԲէւպհվՒՉլնբԷՉԿԲրջպճ\պԴպեԵղԸԴԶԽՈԻՖՑԾիքցիֆուպԼՆԹԿԱփԾոքգԽղԻՖՑԾՊՃճվԷՉՃԲէւպհվՒՉլնբԷՉԿԲրջպճ.exe
  • %System Root%\CONTI_LOG.txt
  • {Encrypted folder}\R3ADM3.txt

手順 4

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「Ransom.Win32.CONTI.YAAI-A」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 5

暗号化されたファイルをバックアップから復元します。


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