Trend Micro Security

HackTool.Win64.PortScan.G

2024年10月25日
 解析者: Neljorn Nathaniel Aguas   

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: ハッキングツール
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: なし
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

トレンドマイクロは、このプログラムをNoteworthy(要注意)に分類しました。

プログラムは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。


  詳細

ファイルサイズ 29,696 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2024年10月18日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, ファイルの作成

侵入方法

プログラムは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

プログラムは、以下のファイルを作成します。

  • {Grayware Path}\ip.txt → contains a list of found IP addresses successfully connected to the specified port.

その他

プログラムは、以下を実行します。

  • It tests if a port is open by connecting to a specified range of IP addresses to a specified port via TCP connection.
  • It displays the following console output:

マルウェアは、以下のパラメータを受け取ります。

  • {IP Address Range} → Range of IP addresses to scan (e.g., 172.16.0.0 172.16.0.254)
  • {Port} → Port to scan
  • {Number of Hosts Per Scan} → value ranging from 1 to 800

    The above parameters are entered in the following order:
    • {IP Address Range} {Port} {Number of Hosts Per Scan}

<補足>
インストール

プログラムは、以下のファイルを作成します。

  • {グレイウェアのパス}\ip.txt →指定されたポートに正常に接続して検出されたIPアドレスの一覧を含む

    その他

    プログラムは、以下を実行します。

    • TCP接続を介して特定のポートに指定されたIPアドレスの範囲に接続して、ポートが開いているかどうかをテストします。
    • 以下のコンソール出力を表示します。

      マルウェアは、以下のパラメータを受け取ります。

      • {IPアドレス範囲} →スキャン対象とするIPアドレスの範囲(例:172.16.0.0 172.16.0.254)
      • {ポート} →スキャン対象とするポート
      • {スキャンあたりのホスト数} → 1 ~ 800の範囲の値

        上記のパラメータは以下の順序で入力されます。

        • {IPアドレスの範囲} {ポート} {スキャンあたりのホスト数}


        対応方法

      対応検索エンジン: 9.800
      SSAPI パターンバージョン: 2.773.00
      SSAPI パターンリリース日: 2024年10月24日

      手順 1

      Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、および Windows 10 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

      手順 2

      このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

      手順 3

      以下のファイルを検索し削除します。

      [ 詳細 ]
      コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。  
      • {Grayware Path}\ip.txt
    • Windows 2000、XP および Server 2003 の場合:

      1. [スタート]-[検索]-[ファイルとフォルダすべて]を選択します。
      2. [ファイル名のすべてまたは一部]に以下のファイル名を入力してください。
         
        • {Grayware Path}\ip.txt
      3. [探す場所]の一覧から[マイコンピュータ]を選択し、[検索]を押します。
      4. 検索が終了したら、ファイルを選択し、SHIFT+DELETE を押します。これにより、ファイルが完全に削除されます。
        註:ファイル名の入力欄のタイトルは、Windowsのバージョンによって異なります。(例:ファイルやフォルダ名の検索の場合やファイル名のすべてまたは一部での検索)

    • Windows Vista、7、Server 2008、8、8.1、10 および Server 2012 の場合:

      1. Windowsエクスプローラ画面を開きます。
        • Windows Vista、7 および Server 2008 の場合:
          • [スタート]-[コンピューター]を選択します。
        • Windows 8、8.1、10 および Server 2012 の場合:
          • 画面の左下隅を右クリックし、[エクスプローラー]を選択します。
      2. [コンピューターの検索]に、以下を入力します。
         
        • {Grayware Path}\ip.txt
      3. ファイルが表示されたら、そのファイルを選択し、SHIFT+DELETE を押します。これにより、ファイルが完全に削除されます。
        註:Windows 7 および Server 2008 において上記の手順が正しく行われない場合、マイクロソフトのWebサイトをご確認ください。

手順 4

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「HackTool.Win64.PortScan.G」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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