Trend Micro Security

Trojan.Win32.CRYSIS.B

2021年3月9日
 解析者: Joshua Paul Ignacio   

 別名:

Trojan-Ransom.Win32.Crusis.to (KASPERSKY), Trojan-Ransom.Crysis, Trojan-Ransom.Crysis (IKARUS)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: トロイの木馬型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: なし
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。


  詳細

ファイルサイズ 326,698 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2021年1月29日
ペイロード プロセスの強制終了

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • {Malware Path}\takeaway.ps1 → responsible for stopping services, terminating processes and executing the ransomware sample
  • {Malware Path}\winhost.exe → Detected as Ransom.Win32.CRYSIS.J

マルウェアは、以下のプロセスを追加します。

  • "%System%\WindowsPowerShell\v1.0\powershell.exe" -ExecutionPolicy Bypass -noLogo -noProfile -File takeaway.ps1 winhost
  • "{Malware Path}\winhost.exe"

(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.)

プロセスの終了

マルウェアは、感染コンピュータ上でプロセスが常駐されていることを確認した場合、以下のいずれかの文字列を含むプロセスまたはサービスを終了します。

  • 3CX
  • Apache
  • HYPER-V
  • IBM Domino
  • KBASE
  • MSExchange
  • MSSQL
  • MsDts
  • QB
  • QuickBooksDB
  • RServer
  • RbApplic
  • RbSch
  • Rbkernel
  • SBOCli
  • SPAdmin
  • SPTrace
  • SQL
  • ShadowProtectSvc
  • TeamViewer
  • VisualSVN
  • WinDefend
  • db
  • ibmiasrw
  • mr2kserv
  • mysql
  • oracle
  • pgguard
  • pgsql
  • postgresql
  • vbox
  • vmic
  • vmw
  • wamp
  • bes10*
  • black*
  • chrome*
  • excel*
  • firefox*
  • msaccess*
  • mysql*
  • store*
  • winword*
  • postg*
  • sage*
  • sql*
  • vee*
  • vmware*

その他

マルウェアは、以下を実行します。

  • It displays console that logs all its activities and does the following:
    • displays green if winhost.exe is running; else, displays red
    • displays "CPU" + random numbers if winhost.exe is running; else, displays "NO PROCESS RUNNING? :-("


  対応方法

対応検索エンジン: 9.800
初回 VSAPI パターンバージョン 16.582.05
初回 VSAPI パターンリリース日 2021年3月8日
VSAPI OPR パターンバージョン 16.583.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2021年3月9日

手順 1

トレンドマイクロの機械学習型検索は、マルウェアの存在を示す兆候が確認された時点で検出し、マルウェアが実行される前にブロックします。機械学習型検索が有効になっている場合、弊社のウイルス対策製品はこのマルウェアを以下の機械学習型検出名として検出します。

     
    • Troj.Win32.TRX.XXPE50FSX006

手順 2

Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、および Windows 10 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 3

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • {Malware Path}\takeaway.ps1
  • {Malware Path}\winhost.exe

手順 5

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「Trojan.Win32.CRYSIS.B」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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