解析者: Anthony Joe Melgarejo   

 別名:

Worm:Win32/Conficker.B (Microsoft), W32.Downadup.B (Symantec), W32/Conficker.worm.gen.a (McAfee), Win32/Conficker.AC worm (ESET), Worm:W32/Downadup.BW (FSecure), Worm/Conficker.Z.14 (Antivir), Win32.Worm.Downadup.Gen (Bitdefender), Worm.Downadup-41 (ClamAV), W32/Conficker.A!worm (Fortinet), Worm.Win32.Conficker (Ikarus), W32/Conficker.C.worm (Panda),

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    ワーム

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
     

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

ワームは、他のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

  詳細

ファイルサイズ 169,043 bytes
タイプ DLL
メモリ常駐 はい
発見日 2014年1月2日

侵入方法

ワームは、他のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

他のシステム変更

ワームは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\zrsfdtme

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Enum\Root\LEGACY_ZRSFDTME

ワームは、インストールの過程で、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\zrsfdtme
ImagePath = "%System%\{number}.tmp"

ワームは、以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Advanced
Hidden = "2"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「1」となります。)

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Advanced
SuperHidden = "0"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「1」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Advanced\Folder\Hidden\
SHOWALL
CheckedValue = "0"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「1」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\BITS
Start = "4"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「3」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\ERSvc
Start = "4"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「2」となります。)

HKEY_CURRENT_CONFIG\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Internet Settings
ProxyEnable = "0"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「1」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Hardware Profiles\0001\Software\
Microsoft\windows\CurrentVersion\
Internet Settings
ProxyEnable = "0"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「1」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\wscsvc
Start = "4"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「2」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\wuauserv
Start = "4"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「2」となります。)

ワームは、以下のレジストリ値を作成し、Windowsのファイアウォールを回避します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\SharedAccess\Parameters\
FirewallPolicy\StandardProfile\GloballyOpenPorts\
List
{random port number}:TCP = "{random port number}:TCP:*:Enabled:mdqkva"

感染活動

ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に以下のフォルダを作成します。

  • {removable drive}:\RECYCLER
  • {removable drive}:\RECYCLER\S-5-3-42-2819952290-8240758988-879315005-3665

ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に以下として自身のコピーを作成します。

  • {removable drive}:\RECYCLER\S-5-3-42-2819952290-8240758988-879315005-3665\jwgkvsq.vmx

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

上記INFファイルには、以下の文字列が含まれています。

;{garbage characters}
[AUTorUN
;{garbage characters}
AcTION=Open folder to view files
;{garbage characters}
icon=%syStEmrOot%\sySTEM32\sHELL32.Dll ,4
;{garbage characters}
shelLExECUte=RuNdLl32.EXE .\RECYCLER\S-5-3-42-2819952290-8240758988-879315005-3665\jwgkvsq.vmx,ahaezedrn
;{garbage characters}

その他

ワームは、以下のWebサイトにアクセスして感染コンピュータのIPアドレスを収集します。

  • http://www.whatismyip.org/
  • http://checkip.dyndns.org/
  • http://whatsmyipaddress.com

ワームは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • http://{pseudorandom domain}.cc
  • http://{pseudorandom domain}.cn
  • http://{pseudorandom domain}.ws
  • http://{pseudorandom domain}.com
  • http://{pseudorandom domain}.net
  • http://{pseudorandom domain}.org
  • http://{pseudorandom domain}.info
  • http://{pseudorandom domain}.biz

実行されると、ワームは、マルウェアのパスのルートドライブ下のファイルを表示するウィンドウを開き、ユーザから自身の不正活動を隠ぺいします。また、ワームは、実行後、自身のファイル属性を読み取り専用および非表示に変更します。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.700
初回 VSAPI パターンバージョン 10.516.02
初回 VSAPI パターンリリース日 2014年1月2日
VSAPI OPR パターンバージョン 10.517.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2014年1月3日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services
    • zrsfdtme
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Enum\Root
    • LEGACY_ZRSFDTME

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\SharedAccess\Parameters\FirewallPolicy\StandardProfile\GloballyOpenPorts\List
    • {random port number}:TCP = "{random port number}:TCP:*:Enabled:mdqkva"

手順 5

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced
    • From: Hidden = "2"
      To: Hidden = "1"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced
    • From: SuperHidden = "0"
      To: SuperHidden = "1"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced\Folder\Hidden\SHOWALL
    • From: CheckedValue = "0"
      To: CheckedValue = "1"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\BITS
    • From: Start = "4"
      To: Start = "3"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\ERSvc
    • From: Start = "4"
      To: Start = "2"
  • In HKEY_CURRENT_CONFIG\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Internet Settings
    • From: ProxyEnable = "0"
      To: ProxyEnable = "1"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Hardware Profiles\0001\Software\Microsoft\windows\CurrentVersion\Internet Settings
    • From: ProxyEnable = "0"
      To: ProxyEnable = "1"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\wscsvc
    • From: Start = "4"
      To: Start = "2"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\wuauserv
    • From: Start = "4"
      To: Start = "2"

手順 6

「WORM_DOWNAD.HG」が作成した AUTORUN.INF を検索し削除します。このファイルには、以下の文字列が含まれています。

[ 詳細 ]
;{garbage characters}
[AUTorUN
;{garbage characters}
AcTION=Open folder to view files
;{garbage characters}
icon=%syStEmrOot%\sySTEM32\sHELL32.Dll ,4
;{garbage characters}
shelLExECUte=RuNdLl32.EXE .\RECYCLER\S-5-3-42-2819952290-8240758988-879315005-3665\jwgkvsq.vmx,ahaezedrn
;{garbage characters}

手順 7

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • {removable drive}:\RECYCLER

手順 8

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「WORM_DOWNAD.HG」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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