解析者: Bren Matthew Ebriega   

 別名:

HEUR:Trojan.Win32.Convagent.gen (KASPERSKY);

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    身代金要求型不正プログラム(ランサムウェア)

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

身代金要求文書のファイルを作成します。 以下のファイル拡張子を持つファイルは暗号化しません。

  詳細

ファイルサイズ 1,170,160 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2021年1月26日
ペイロード ファイルの作成

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %User Temp%\IXP{3 Digit Number}.TMP\Convulsa.aif → Encoded Autoit Script
  • %User Temp%\IXP{3 Digit Number}.TMP\Mantenere.mp3 → Encoded Batch Script
  • %User Temp%\IXP{3 Digit Number}.TMP\Qua.vob → Encoded Conti Executable
  • %User Temp%\IXP{3 Digit Number}.TMP\Seduce.pdf → Incomplete AutoIt.exe
  • %User Temp%\IXP{3 Digit Number}.TMP\Pel.wks → Decoded Batch Script
  • %User Temp%\IXP{3 Digit Number}.TMP\fontdrvhost.com → Fixed AutoIt.exe
  • %User Temp%\IXP{3 Digit Number}.TMP\u → Decoded AutoIt Script
  • {Malware Path}\{Filename from -log argument} → If -log argument is used

マルウェアは、以下のプロセスを追加します。

  • %System%\cmd.exe /c kWdQZqX
  • %System%\cmd.exe /c certutil -decode Mantenere.mp3 Pel.wks & cmd < Pel.wks
  • fontdrvhost.com
  • findstr /V /R "^bvkNtqCXyvaCYObJkczHScDjeUGQ$" Seduce.pdf >> fontdrvhost.com
  • certutil -decode Convulsa.aif u
  • start fontdrvhost.com u
  • ping 127.0.0.1 -n 30
  • %User Temp%\IXP{3 Digit Number}.TMP\fontdrvhost.com
  • %System%\cmd.exe /c %System%\wbem\WMIC.exe shadowcopy where "ID={Shadowcopy ID}" delete → It will repeat this process depending on the number of shadow copies.

マルウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • hsfjuukjzloqu28oajh727190

マルウェアは、以下のプロセスにコードを組み込みます。

  • %User Temp%\IXP{3 Digit Number}.TMP\fontdrvhost.com

その他

マルウェアは、以下を実行します。

  • It uses the Windows Restart Manager to unlock files it will encrypt.
  • It checks the connection to the following Domain Names using the command ping -n {Domain Name} and will terminate if the connection was succesful:
    • {BLOCKED}VjZNprwTYLlzMTM.YcaRetVjZNprwTYLlzMTM
    • {BLOCKED}P.tKeDLKP

マルウェアは、以下のいずれかのコンピュータ名が感染コンピュータで確認される場合、自身を終了します。

  • DESKTOP-QO5QU33
  • NfZtFbPfH
  • ELICZ
  • MAIN
  • tz

マルウェアは、以下のパラメータを受け取ります。

  • -p {Path of Folder to Encrypt} - Will encrypt first the folders in the list before proceeding to the others
  • -log {Log Filename with Path} - Log output to {Log Filename with Path}
  • -nomutex - Creates no mutex allowing multiple process
  • -m {all|local|net|backups}
    • all - combination of net and local
    • local - delete backups and encrypt only locally found drives
    • net - delete backups and encrypt only network shares
    • backups - delete backups
  • -size {chunk mode}

ランサムウェアの不正活動

マルウェアは、ファイル名に以下の文字列を含むファイルの暗号化はしません。

  • readme.txt
  • CONTI_LOG.txt

マルウェアは、ファイルパスに以下の文字列を含むファイルの暗号化はしません。

  • tmp
  • winnt
  • temp
  • thumb
  • $Recycle.Bin
  • $RECYCLE.BIN
  • System Volume Information
  • Boot
  • Windows
  • Trend Micro
  • Perflogs

マルウェアは、暗号化されたファイルのファイル名に以下の拡張子を追加します。

  • .CVKVA

マルウェアが作成する以下のファイルは、脅迫状です。

  • {Encrypted Directory}\readme.txt

以下のファイル拡張子を持つファイルについては暗号化しません:

  • .CVKVA
  • .bat
  • .exe
  • .dll
  • .lnk
  • .sys
  • .msi

  対応方法

対応検索エンジン: 9.800
初回 VSAPI パターンバージョン 16.500.07
初回 VSAPI パターンリリース日 2021年1月26日
VSAPI OPR パターンバージョン 16.501.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2021年1月27日

手順 1

トレンドマイクロの機械学習型検索は、マルウェアの存在を示す兆候が確認された時点で検出し、マルウェアが実行される前にブロックします。機械学習型検索が有効になっている場合、弊社のウイルス対策製品はこのマルウェアを以下の機械学習型検出名として検出します。

     
    • Troj.Win32.TRX.XXPE50FSX007

手順 2

Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、および Windows 10 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 3

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 4

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • {Encrypted Directory}\readme.txt
  • {Malware Path}\{Filename from -log argument}

手順 6

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「Ransom.Win32.CONTI.FAIL」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 7

暗号化されたファイルをバックアップから復元します。


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