解析者: Thea Patrice Tajonera   

 別名:

Trojan-Ransom.Avaddon (IKARUS)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    身代金要求型不正プログラム(ランサムウェア)

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

特定のファイル拡張子を持つファイルを暗号化します。 身代金要求文書のファイルを作成します。

  詳細

ファイルサイズ 412,160 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2021年7月27日
ペイロード ファイルの暗号化, メッセージボックスの表示

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • ievah8eVki3Ho4oo

その他

マルウェアは、以下を実行します。

  • This Ransomware displays its encryption progress in console
  • It encrypts files found in the following drives:
    • Fixed Drives
    • Removable Drives
    • Network Share Drives
  • It checks if the file it tries to encrypt is being ran by another process
    • If the file is currently being used by another process, the ransomware kills the process and proceeds with encryption

マルウェアは、以下のパラメータを受け取ります。

  • h -> hide the console
  • n -> skip encryption of network share drives

ランサムウェアの不正活動

以下の拡張子を持つファイルを暗号化します:$$ DATA $$

  • doc
  • docx
  • xls
  • xlsx
  • ppt
  • pptx
  • pst
  • ost
  • msg
  • eml
  • vsd
  • vsdx
  • txt
  • csv
  • rtf
  • wks
  • wk1
  • pdf
  • dwg
  • onetoc2
  • snt
  • jpeg
  • jpg
  • docb
  • docm
  • dot
  • dotm
  • dotx
  • xlsm
  • xlsb
  • xlw
  • xlt
  • xlm
  • xlc
  • xltx
  • xltm
  • pptm
  • pot
  • pps
  • ppsm
  • ppsx
  • ppam
  • potx
  • potm
  • edb
  • hwp
  • 602
  • sxi
  • sti
  • sldx
  • sldm
  • sldm
  • vdi
  • vmdk
  • vmx
  • gpg
  • aes
  • ARC
  • PAQ
  • bz2
  • tbk
  • bak
  • tar
  • tgz
  • gz
  • 7z
  • rar
  • zip
  • backup
  • iso
  • vcd
  • bmp
  • png
  • gif
  • raw
  • cgm
  • tif
  • tiff
  • nef
  • psd
  • ai
  • svg
  • djvu
  • m4u
  • m3u
  • mid
  • wma
  • flv
  • 3g2
  • mkv
  • 3gp
  • mp4
  • mov
  • avi
  • asf
  • mpeg
  • vob
  • mpg
  • wmv
  • fla
  • swf
  • wav
  • mp3
  • sh
  • class
  • jar
  • java
  • rb
  • asp
  • php
  • jsp
  • brd
  • sch
  • dch
  • dip
  • pl
  • vb
  • vbs
  • ps1
  • bat
  • cmd
  • js
  • asm
  • h
  • pas
  • cpp
  • c
  • cs
  • suo
  • sln
  • ldf
  • mdf
  • ibd
  • myi
  • myd
  • frm
  • odb
  • dbf
  • db
  • mdb
  • accdb
  • sql
  • sqlitedb
  • sqlite3
  • asc
  • lay6
  • lay
  • mml
  • sxm
  • otg
  • odg
  • uop
  • std
  • sxd
  • otp
  • odp
  • wb2
  • slk
  • dif
  • stc
  • sxc
  • ots
  • ods
  • 3dm
  • max
  • 3ds
  • uot
  • stw
  • sxw
  • ott
  • odt
  • pem
  • p12
  • csr
  • crt
  • key
  • pfx
  • der
  • dat

マルウェアは、暗号化されたファイルのファイル名に以下の拡張子を追加します。

  • {Original Filename}\{Original Extension}.avos

マルウェアが作成する以下のファイルは、脅迫状です。

  • %Desktop%\GET_YOUR_FILES_BACK.txt
  • {Encrypted Directory}\GET_YOUR_FILES_BACK.txt

  対応方法

対応検索エンジン: 9.800
初回 VSAPI パターンバージョン 16.898.03
初回 VSAPI パターンリリース日 2021年8月11日
VSAPI OPR パターンバージョン 16.899.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2021年8月12日

手順 1

トレンドマイクロの機械学習型検索は、マルウェアの存在を示す兆候が確認された時点で検出し、マルウェアが実行される前にブロックします。機械学習型検索が有効になっている場合、弊社のウイルス対策製品はこのマルウェアを以下の機械学習型検出名として検出します。

     
    • Troj.Win32.TRX.XXPE50FFF046

手順 2

Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、および Windows 10 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 3

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 4

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Desktop%\GET_YOUR_FILES_BACK.txt
  • {Encrypted Directory}\GET_YOUR_FILES_BACK.txt

手順 6

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「Ransom.Win32.AVOSLOCKER.A」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 7

暗号化されたファイルをバックアップから復元します。


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