解析者: Christopher Daniel So   

 別名:

Trojan.Win32.Rimecud.d (v) (Sunbelt)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    ファイル感染型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成, ファイルに感染

トレンドマイクロは、このウイルスをNoteworthy(要注意)に分類しました。

ウイルスは、著作権法を施行するかのように装い、感染コンピュータをロックし、ユーザが使用できないようにする「ランサムウェア(身代金要求型不正プログラム)」をダウンロードします。

ウイルスは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

ウイルスは、特定のプロセスに作成したファイルを組み込みます。

ウイルスは、感染ファイル内に「infection marker(感染したことを示す印)」を作成します。

  詳細

ファイルサイズ 332,800 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2012年9月27日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, ファイルのダウンロード

侵入方法

ウイルスは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

ウイルスは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %User Profile%\Application Data\{random folder name}\{random file name}.exe

(註:%User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>" です。)

ウイルスは、以下のコンポーネントファイルを作成します。

  • %User Profile%\Application Data\{random folder name}\{random file name}.exe.lnk
  • %User Profile%\Application Data\{random folder name}\{random file name}.exe.ini

(註:%User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>" です。)

ウイルスは、以下のフォルダを作成します。

  • %User Profile%\Application Data\{random folder name}

(註:%User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>" です。)

ウイルスは、以下のプロセスに作成したファイルを組み込みます。

  • csrss.exe

ウイルスは、自身(コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成したウイルス)を終了し、侵入したコンピュータ内で作成した自身のコピーの方を実行します。

ウイルスは、感染コンピュータ上のメモリに以下のプロセスを確認すると、自身を終了します。

  • taskmgr.exe

自動実行方法

ウイルスは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Windows
load = "%User Profile%\Application Data\{random folder name}\{random filename}.exe.lnk"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「""」となります。)

ファイル感染

ウイルスは、以下の形式のファイルに感染します。

  • exe
  • doc
  • docx
  • xls
  • xlsx

ウイルスは、感染ファイル内に「infection marker(感染したことを示す印)」を作成します。

ダウンロード活動

ウイルスは、以下のWebサイトにアクセスし、不正なファイルをダウンロードして実行します。

  • http://{BLOCKED}l.ru/33797470/2a06754.50664748/3052832ace10d474336096b36fbd49f05f190.exe?{random characters} - detected by Trend Micro as TROJ_SIREFEF.SZP
  • http://{BLOCKED}0.com/c/osnovnoj2.exe?{random number} - detected by Trend Micro as TROJ_RANSOM.CMY

その他

ウイルスは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • http://{BLOCKED}ewidea1.ru/1.php?{random characters}&pin={random characters}&crc={random characters}
  • http://www. {BLOCKED}oservisi.com/test/php/way.php?{random characters}&pin=58252D00982BC1DA&crc={random characters}

ウイルスは、以下のように感染したファイルの拡張子を変更します。

  • ".DOC" から ".COD.SCR"
  • ".DOCX" から ".XCOD.SCR"
  • ".XLS" から ".SLX.SCR"
  • ".XLSX" から ".XSLX.SCR"

そして、ウイルスは、感染したファイルのオリジナルのコピーを削除します。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.200
初回 VSAPI パターンバージョン 9.428.01
初回 VSAPI パターンリリース日 2012年9月28日
VSAPI OPR パターンバージョン 9.429.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2012年9月28日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

「PE_QUERVAR.E-O」 が作成またはダウンロードした不正なファイルを削除します。

手順 3

このマルウェアのパス名およびファイル名を確認します。
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用いてウイルス検索を実行してください。「PE_QUERVAR.E-O」で検出したパス名およびファイル名を確認し、メモ等をとってください。

手順 4

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 5

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Profile%\Application Data\{random folder name}

手順 6

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Windows
    • From: load = "%User Profile%\Application Data\{random folder name}\{random filename}.exe.lnk"
      To: load = ""

手順 7

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「PE_QUERVAR.E-O」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


ご利用はいかがでしたか? アンケートにご協力ください