解析者: Cris Nowell Pantanilla   

 別名:

Backdoor.Win32.Hupigon.ttei(Kaspersky); Virus:Win32/Ursnif.F(Microsoft); Trojan.FakePDF(Malwarebytes)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    ファイル感染型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
     

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 物理ドライブまたはリムーバブルドライブ経由による侵入, インターネットからのダウンロード, ファイルに感染

ウイルスは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。 ウイルスは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

ウイルスは、リムーバブルドライブ内に自身のコピーを作成します。作成されたコピーのファイル名として、上記のドライブ上に存在するフォルダ名を使用します。

ウイルスは、作成されたファイルを実行します。

ウイルスは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。 ウイルス マルウェアは、自身(コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成した ウイルス )を削除します。

  詳細

ファイルサイズ 不定
タイプ EXE
発見日 2015年3月10日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

ウイルスは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。

ウイルスは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

ウイルスは、以下のファイルを作成します。

  • %System%\{random filename}.exe - copy of itself

(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.)

ウイルスは、以下のフォルダを作成します。

  • %Application Data%\{random folder name}

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)

自動実行方法

ウイルスは、自身をシステムサービスとして登録し、Windows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\spsrv
Start = "2"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\spsrv
DisplayName = "Windows Protection"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\spsrv
ImagePath = "%System%\{random filename}.exe -k"

ウイルスは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
{Random Value} = "%Application Data%\{Random Folder}\{Random Filename}.exe"

ファイル感染

ウイルスは、以下の形式のファイルに感染します。

  • .DOC
  • .DOCX
  • .EXE
  • .MSI
  • .PDF
  • .PPT
  • .PPTX
  • .XLS
  • .XLSX

これは、トレンドマイクロの製品では、以下 により感染したファイルの検出名です。

  • PE_URSNIF.E-O

感染活動

ウイルスは、リムーバブルドライブ内に自身のコピーを作成します。作成されたコピーのファイル名として、上記のドライブ上に存在するフォルダ名を使用します。

作成活動

ウイルスは、以下のファイルを作成します。

  • %Application Data%\{random folder name}\{random filename}.exe - detected as PE_URSNIF.E-O

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)

ウイルスは、作成されたファイルを実行します。

その他

ウイルスは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.178.40/pki/mscorp/crl/msitwww2.crl

ウイルス は、自身(コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成した ウイルス )を削除します。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.750
初回 VSAPI パターンバージョン 11.430.05
初回 VSAPI パターンリリース日 2105年1月22日
VSAPI OPR パターンバージョン 11.431.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2015年1月22日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

この「PE_URSNIF.E」が作成、あるいは、ダウンロードした以下のファイルを検索し、検索した場合は削除してください。(註:以下のマルウェアもしくはアドウェア等がすでに削除されている場合は、本手順は行う必要はありません。)

手順 3

インストールの過程で追加された以下のファイル/フォルダ/レジストリキーや値には、参照可能な値が存在しないため、ユーザの手動検索によって確認することができません。そのため、ユーザがシステム情報のバックアップを行なっている場合にのみ、保存されている前のデータと比較することで追加されたファイル/フォルダ/レジストリキーや値を確認することが可能となります。なお、追加されたコンポーネントは、コンピュータに悪影響を与えるものではないため、削除する必要はありません。

  • HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\spsrv

手順 4

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「PE_URSNIF.E」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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